相似性
ボクは君が嫌いだ。
大ッ嫌いだ。
そして、なによりも君が怖い。
なんの変哲もない電脳空間。
そこでボクは座っていた。プログラムの欠片に浅く座り、上を見上げる。
降りてくる光。
少し離れた位置に落ち、外見が整う。
青いイロ。
鏡に映したかのよのうに、自分の画像を見ているかのように、同一の造形。
とは言うものの、色合いが違えば目に浮かべる雰囲気も違う。
ソレは、脳天気にもコチラの姿を認めたとたんに、ふんわりと笑った。
「どうかした?急に呼び出したりして」
声も。
全く同じであるはずなのに。
何かが違う。
ざわり、と琴線に得体の知れない感覚が触れる。
「なんだよ、その反応。呼んじゃ悪いって言うのかい」
「別に。ただ単に珍しいなって思っただけ」
「珍しいだけさ」
「まぁね」
他愛のない会話。
そのために居る。
「分かってるなら言わないでほしいね」
「ちょっと。なんでそんなにしつこいのさ」
「君が全部悪いんだよ。謝れ」
「・・・ワケ分かんないよ」
「君なんか嫌いだよ」
「気が合うね。僕もだよ」
「でもさぁ、よくも来る気になったね」
「キミが来いって言ったんじゃないか」
「いちいち癪に障るな」
閉じこめたくなる。
砕きたくなる。
壊したくなる。
消したくなる。
手に入れたくなる。
「その僕からキミは生まれたんだよ」
足を踏み出し、正面に立ち、無防備にさらけ出されている首に両手をまわす。
細い、首。
抵抗は無い。
ワケの分からない衝動が沸々と湧いて浮かんで身体を染め上げ。
腕を引き寄せ、掴む場所に唇を落とす。
「分かっているのかな」
「何を」
「このまま、ボクは君を縊り殺せる」
「しないよ、キミは」
なにを言うのか。
「しないんじゃないか。出来ない、でしょ?」
他人に命を捕まれなおかつ笑う。
可笑しくてたまらない、と。
「だってキミは僕が怖いはずだもの」
「違うね」
「違わない。だって、僕もキミが怖いもの」
「・・・・・・っ!!」
「キミを喪うなんて考えれない。それほどまでに、キミは僕にちか・・・!!」
五月蝿い口を塞ぐ。
自分のそれで。
そのままいたら、呼吸なんか必要としないくせに苦しそうに腕の中で抗い始めた。
しょうがないから放してやる。
息を荒げながら、睨み付けられる。
「・・・苦しいじゃないか」
「君なんか、嫌いだ」
「知ってるよ」
本当に、生意気だ。
嫌になるほど、五月蝿い。
何もかも、分かったような口を利くな。
黙れ。
近寄るな。
―――きえるな。
何が怖い?
君が怖い。
君を失うことが恐ろしい。
だから君が嫌いだ。
Dロクロク。
甘い予定。
途中で何書いてるのか分からなくなってきたあたりダメダメ。
コレを書いて改めて、漫画のDSとアニメのDの違いを実感(コラ)
そしてロックが黒い・・・。