01.Eメール+α
  「ひまひまひまひまひ〜〜。くーつーたーいーーー」  部屋の中を端から端までごろごろと。転がりながら一輝は唸っていた。 『なら誰かと遊ぶ?』  見かねたのだろう。フーガがPC画面上に姿を現し、優雅に微笑んだ。  もそもそ這うのは変わらすに。目を期待に煌めかせ、近くに寄っていく。 彼女がこう言うからには、何かがあるに決まっている。 「誰と?」 『ちょうど例のあの彼女が今空いてそうなんだけど?』  フーガは悪戯をしかけた子供の様に謎かけを出す。  その意図を瞬時に悟り、今度こそ跳ね起きた。 「メール」 『そう思って、もう準備してあるわよ』  言葉の通り、画面上ではその旨が書かれたメールがすでに送信出来る状態になっていた。 「フーガのそゆとこ好きー」 『ふふっ、アリガト』  そして、んじゃ用意する物は〜云々。一種和やかな雰囲気が室内に広まった。      PETのメール受信音。  今日はテスト最終日。半日の日程が無事終わり、開放感に浸りながら電車に乗り帰路に就いていた最中のことだ。  おもむろに鞄の中から一番上に置いていたPETを取り出す。 『悠、メールだ』  刹那、なんだかしれないが首の後ろが寒くなった。 (な〜んかこれって、もしかしてヤバげ?)  こんな時は碌でもないことが起きるのが常。  が、やはり聞かねばなるまい。たとえ知った後に続く現実が天国でも地獄でも。  何事にも、適切な対応を実行しなければならないのだ。  無理矢理悪寒を堪え平常を装う。ここで、負けるわけにはいかない。 「誰・・・から?」  スイウの表情は何ら変わらない。それがかえって嫌な感じを増大させる。 『一輝』  悪寒的中。ビバ僕のカン。  ここからは一分一秒無駄に出来ない。何てったって僕の命に関わる。 「僕は今から旅に出る。それは斬っといて」 『・・・承知』  そして反対車線にくる特急に乗るため、電車を降りた。            
オリキャラでも書いてみた。 ふざけすぎですか?(笑) 因みにやっぱりこの後一輝君に捕まりますよ、もちろん。 捕まって可愛い系の女物の服着させられます。 (主人公イジメですか?)(うん)