邂逅・意志・選択私はデューオに従うのみ。 卑しい人間に近づき、その本性を引きずり出す。 アステロイドを与えることによって。 人間に時を与えて意味があるとは思えないが、 全ては偉大なるデューオの意志。 あの光熱斗、伊集院炎山・・・いや、全ての人間に試練を。 果たしてこれも、デューオの意志なのか。 「何をしているのです」 「お、おめぇは!!」 人間の使うPETなどと呼ばれる電子機器端末。 そこにいた一つのアステロイドは、姿を表した私に非道く驚いたようだった。 それはまるで、・・・人間のように。 「答えなさい、ナパームマン。何故お前は人間と馴れ合っているのです」 以前、土門凱という人間に与えたアステロイド。 光熱斗が関わったことにより、現在六尺玉燃次のナビとして生活をしている。 ことごとく消去されていくアステロイドの中で、特異な存在。 「・・・・・・」 重ねる質問に未だ口を閉ざしたまま。 六尺玉を呼ぶでもなく。ただその場で動かず、私を睨み付けてくる。 攻撃をしないだけ、利口と言っていいだろう。 「忘れたか。お前はデューオの力によって造られたアステロイド。愚かな人間が作り出したナビとは違うモノだ」 「分かってらぁ、そんなこと」 口を開いたかと思えば、呆れるほど堂々とあぐらをかいて座り込み、立てた腕に頭を乗せた。気怠げに。 ・・・・・・気に食わない。 この状況が飲み込めているのか。 造りだしたのがコチラならば、消すことも容易いと言うのに。 つい、と正面へ移動し右手に一つの鍵となるプログラムを展開する。 「・・・そうか。ならばその本質を再び晒しなさい」 「おっと、そいつはゴメンだぜ」 額に合わせられた照準。 睨む目に迷いはない。 「・・・・・・・・・何のつもりです」 「何のつもりか、か。たいした理由じゃねぇよ」 「・・・・・・」 「ただオレはこのままで居たいだけだ」 「なに?」 「確かにオレはアステロイドだ。普通のナビとは違う。 でもよ、アイツは、燃次はこのオレを必要だと言った。ナビになってくれねぇかって、頼まれたんだ。 それを裏切るようなことだけは、例え消されたとしてもゴメンだってことよ」 理解しがたい。 およそ合理的とは言えぬ判断。 それを当然のごとく言うアステロイドは、私の知らぬ存在へと変わっていた。 「・・・・・・なるほど。共に滅びを選ぶか」 「そいつは違うな」 「・・・・・・」 「このオレが、死なせねぇ」 つまりはここで私を倒すと言うこと。 がちゃり、と攻撃の態勢が整えられた。 ・・・別に避けるのは容易い。 この私が負けることなどあり得ぬ事。 それをまた、承知の上でナパームマンは攻撃しようとしている。 度重なる非合理的な行動。 そして、その行動故に私は気まぐれを起こした。 「・・・フ、まぁ良いでしょう。今回は特別に見逃して差し上げます」 「なんでぇ、急に」 「別に。私にも興味が出来た。ただそれだけのこと」 「??」 「理解は求めません。だが、」 向けられたままであった銃口から外れ、後ろへ移動。 「このような無礼は、二度と認めぬと覚えておきなさい」 返事はない。 すれ違いざまに叩き込んだ一撃で、ナパームマンはその場に倒れただろう。 その姿を確認する前に私はPETを離れた。 アステロイドは、人間と関わることで様々な行動を起こす。 それは時に私の想像の範疇を超える結果をもたらした。 人間は、どれだけの影響力を持つというのか。 「偉大なるデューオ、貴方が見極めたかったのはこのような事だったのですか」 誰に伝えることを目的としないまま発した言葉は、すぐに霧散した。わ〜い☆ スラー様が偽者♪ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ごごご、ゴメンナサイ orz 急いで脳内のもうs・・・いやいや、ネタを書いたんで 色々間違ってる気満載(ダメだろ) 甘いの期待した方はゴメンナサイ。 ナビになったナパームマンにスラー様はどう思ったか、 なんて考え出した結果がこれ。 ねつ造品。 え、っと・・・寛大な心をプリーズvv